4月2日(日曜日)今年最初の「うつからの卒業!」セミナー開催します!
更新日 : 2017/3/204月2日(日曜日)今年最初の「うつからの卒業!」セミナー開催します!
今日の横浜の天気は、いよいよ春本番といった感じです。
今年最初の「うつの家族の会 みなと」のセミナー、
〜10年2ヶ月苦しんだ私たちには、あなたの辛さが判ります!〜
上記のお申し込みと、詳細については、➡︎こちら ご覧になってください。
いつもみなとのセミナーでは、ご参加の皆さんへ
獨協医科大学こころの診療科部長 井原裕先生のご本
「生活習慣病としてのうつ病」から『精神科医からのメッセージ』を
お渡しています。
今回は、こちらでもご紹介します。
どうぞご覧ください。
精神科医からのメッセージ
井原 裕 医師
大事なお知らせがあります。
事実を知っていただきたいのです。
私どもにとって、皆さまのご期待はまことに重荷です。
私どもにできることには限りがあります。
不安、悲しみ、憂うつ、自己嫌悪、
それらは人生につきまとういたしかたのないものなんです。
私どもには、これらのすべてをとりさってさしあげることはできません。
「プロによるこころのケア」といっても、家族の愛情のかわりにはなるものではありません。
薬を飲むことは意味があります。
しかし、薬は万能ではありません。
薬は人生をバラ色に染め上げるものではありません。
薬は、人生につきまとう憂うつや不安をすべて消し去ってくれるわけではありません。
貧困失業、超過勤務、パワハラ、派遣切り、多重債務、対人関係、家族関係、
これらの問題を投げかけて下さっても、私どもはまことに無力です。
薬は、これらの解決をしてくれないでしょう。
ご自身以外の誰一人、これらの問題を解決する人はいないのです。
どうぞ、お忘れにならないように。
人生の主役はあなた自身です。
私どもは、あなたにかわって、あなたの人生を生きてさしあげることはできないのです。
もっとも、私どもは「まるで役立たず」ではありません。
ご自身が人生の主役である、ということをお忘れにならないかぎり、
私どもは微力ながらご支援を続けるでしょう。
私どもはご支援させていただく所存です。
時の流れがすべてを洗い流してくれるその日まで。
以上 井原裕先生の「生活習慣病としてのうつ病」(弘文堂)の
ご本の中に掲載されている「精神科医からのメッセージ」を
ご紹介させて頂きました。
獨協医科こころの診療科 診療部長:井原 裕医師
http://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-k/info/114/451.html
本「生活習慣病としてのうつ病」
http://www.koubundou.co.jp/book/b156213.html
井原先生も書いていらっしゃる様に、
うつの症状を改善するのに、すべてを精神科医にゆだねていては、
かなり難しいところがあります。
うつになる原因には、辛い出来事、疲労、人間関係、過度のストレス、
などの他にご自身の考え方の癖や、ものの捉えかたも、原因になる場合があります。
薬でこれらの原因を解消、解決することは果たして可能でしょうか??
私自身、薬をきちんと飲んでいたら「治る」と思い込んでいました。
しかし、いつまでたっても回復どころか、改善もしない日々が延々と続きました。
その何年も症状が改善されずにいた私が回復できた方法は、
「薬にだけに頼らない」で、他にいろいろな方法を取り入れ、試したことでした。
結局は、これがうつの回復、社会復帰につながりました。
現在、うつのご本人にも、ご家族の方にも、
まだ「薬を減らす、調節するだけでうつが回復する」と思っている方が
多くいらっしゃいます。
薬の調節も、うつの回復には、必要だと私も思いますが、
これも、いくつもの改善策の中の一つに過ぎません。
まずは、この事を理解していただく事が、とても重要です。
そこで、
● 薬を服用する以外に、一体何をすればいいのか?
● 他にどんなことに注意すればいいのか?
● 一番身近にいるご家族は、回復するのに長期化している場合、
どう対応したらいいのか?
などについて、
皆さんからのお一人お一人のご質問にもお答えしながら、
今回のセミナーでは、詳しくお伝えする予定です。
それでは、次回のブログでは井原先生の『精神科医からのメッセージ』の
後半を基にお伝えしたいと思っております。
最後にもう一度、セミナーの詳細をお伝えしておきます。
4月 2日 (日曜日)
〜10年2ヶ月苦しんだ私たちには、あなたの辛さが判ります!〜
皆さんからのご参加をお待ちしています!
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